花実みっけ

だいすきフェイジョア!

カンペキなお盆まであと一歩?

お迎えする側になって数年目です。誰もなにも知らずに迎えて、ただいま絶賛勉強中なので、今年も「あっちゃあ……」なことがありました。でも今年は「段取り!(ができてなかった)」と思わずに済んだので、なにかコツを掴んできたような気がします。

 

お花

お盆のお花は、ピンク色でした。

笑っちゃうくらいピンクでした。お墓のお花は、青いリンドウ以外は、ピンクのカーネーション(ここまでは購入。わたしは購入に立ち会っていないし、お花を変えるときはお線香に火をつけようとしていたので、ちゃんとは見ていません。たぶん他にもあったと思います。思うに、2種類で束作らないでしょう売り物なら。ただ、「菊は飽きる」が口癖の家族が買ったので、お店において仏具カテゴリだったかどうかだいぶアヤシイ)、ピンクの千日紅(1)、赤い千日紅(1)、ピンクの百日草(3)でした。「うわ~すっごいピンク……」と思いながら、手を合わせました。

赤い千日紅、「ピンク」の範疇ですからね!(調子がいい。)

 お仏壇のお花も、割合のメインがピンクでした。主役はユリだと思うのですが、なぜかうしろに引っ込んでおりまして、……やっぱり主役はピンクでした。

 

今年の失敗

去年の秋のお彼岸のことです。お線香をあげようとして、そこにあるべきではない封筒を見つけ、「なんでこれ取ってあるの? お盆のときにお寺でいただいたお茶は~……」と教えてくださった親戚がありました。11か月後、わたしはそれを半分だけ覚えていました。

覚えていたのは「お盆のときに仏様に淹れて差し上げる」の部分です。

わたしがいないほうがおしゃべりしやすかろうという親戚(わたしとは年齢が40くらい離れている男性陣)の場合には、お茶をお出ししたあとは客間から退出するのが常ですが、「そうだ、今年は仏様にお茶をちゃんとあげたことを報告しよう!」と思って、いそいそと戻りました。そして、お話が一段落して静寂になったところで一言。

「今年はお茶を淹れました」エッヘン!

そうしたら、

「ええっ? あれは明日(15日)やるんだよ。お寺さんにお送りする前に淹れて、それから送っていくんだよ」とのこと。

……あれ~ぇ……?

とりあえずみんな(といっても3人)で笑っておきました。

そしてハルハナはこういいました。

「でも去年までの"淹れてなかった"に比べたら進歩ですよね!」(厚顔)

「はっは~、ま、そうだわな」

と受けてくださった親戚のおじさんは、とっても優しい方です。

ちなみに、去年までのお茶は、畑の肥やしにしておりました。初物はマメに仏壇に上げてるんだから、いいでしょ……ねえ?

 

来年こそ、ちゃんとやるよ!(家族が。)

 

だってハルハナの仏壇担当は、香炉の灰の掃除だけだかんね。香炉の灰は畑の肥やしになるんだもんね。あれ家族にされちゃったら、燃えるゴミになっちゃうもんね。ハルハナが掃除しても、お線香の燃え残りは燃えるゴミだけどね。

 

しかし、「何も知らないので教えてください」とするスタンスの理由を自分に言い訳するのに「だって若いんだもの」と思っているには無理が出てきました。わたしがわたしに「それはもう無理」と言っています。ちゃんとやるか、失敗したら開き直るしかない……。しかし誰かが同じような立場になったときに、今のわたしよりも年上だったら「今までこういうことを知らずに過ごせたことは、ご家族からのすばらしい贈り物ですよ」と伝えたいです。

ちなみにこれは思い出した証拠のツイート。

 「なるか?!」じゃないし……。

 

今年のまともな反省点

その① 不完全なお掃除

思わぬところに物理的に触れられて、「や~め~て~! そこは年単位でお掃除してないのーーー!」いう心の叫びを、声と顔に出しました。お掃除するか、にこにこ「そこはダメよ、ごめんね」と言えるように精進します。

その② 話題

わたしのいとこ家族がいるときに、わたしたちのはとこがいらっしゃいました。いとことはとこの間に入って、適当にお話を回す必要がでてきました。はとこだけなら、おしゃべり係に任せてしまうのですが、いとこたちがいるのにわたしが突然席を外すわけにはいきません。ですが、わたし、そこまで気が回る人間ではありませんし、いとことはとこの共通点も見つけられません。性別? うん、2人の性別はいっしょ。年齢? あの2人は5つは違うはずだし、最年長(はとこ)と最年少(わたし)で干支一周している可能性がありますはとこの年齢よく知らないけど。家族構成も違うし、住んでる環境も違うし……わたしといとこ、わたしとはとこの共通点はそれぞれありますが、いとことはとこを結ぶ線が見えません。いとことはとこは、お互いがはとこであることを知らないと思うし。うん、共通点話題はムリですね。では無難な話題を探りましょう。

天気? 玄関でしたよ。「雨あがってるんですね~」って。

健康? わたしが持ってる知識が少なすぎてキツイ。

スポーツ? 来年はオリンピック情報をテキトーに仕入れておかないと、よくなさそうだな!

こういったことをつらつら考えながら、口はテキトーに動いていたようです。しかし、何をどうしゃべったのか、一切記憶にありません。でも、はとこがほとんどしゃべっていなかったので、お見送りしながら、「悪かったな……」と感じました。そして背中でいとこが言うのが聞こえました。「さっきの人は?」 やっぱりね!

親戚に顔を見せるのが仕事で、観察さえしていればよかったころに、全然知らない別のおうちとバッティングしたことがないので、参考になる経験がありません。そして、わたし自身が子どものころに大人を観察していたように、いとこの子どもたちにはわたしの言動を観察されているのでしょう。とくに、年長組には。ついでに先を見据えた、いとこのお嫁さんにも! ああ怖い! 

ところでこの記事を読み直していて、ふと彼らを結ぶ話題に気づきました。いとこのお子さんが興味ありそうなことを、はとこは学術的にも経験的にも知っているのでした。「さっき知ったこと」と「いま知ったこと」をひょいっと結びつける頭の回転がわたしにあれば……!

その③ ライター

お茶を用意している耳に届きました「火が点かない」の声。ピンクのほぼガス欠ライターと、青いライターを置いてあるはず。そして青いライターにはガスが入っていたはずだけど? と思いつつ、あとで確認したら、青いライターはどこかへ消え、モスグリーンのライターが置かれていました。なぜ? どこから出てきた? それにこのタイプ、押すのがすっごい大変なやつでしょ……。そりゃわたしがガス欠狙いでひっそり使用しているピンクのほぼ使い切ってるライターしか使いたがらないでしょ……。自分がコツを掴んでいるものだから、置きっぱなしにしていました。反省。そして、みなさん、いっしょに置いてあるマッチはほぼ使わない様子。ちなみにこの場は、声から推測するに居合わせた親戚が助けてくれたようです。ありがたや。もしかしてその親戚が、後のことを考えてモスグリーンのライターを置いて行ってくれたのかしら……?

 

お茶出しとお菓子渡しのコツはつかんだものの、まだまだ考えることが多いのでした。

 

おわりに

スムーズにご先祖様をお迎えに行きたければ、前日にお花を用意しておくのが良いです。春の彼岸までは、たいていわたしが、朝、庭から選んで苦心して作っていましたが、今回はあまりに庭の花がさみしいので、家族が購入していました。その結果、「夏の墓参りに日焼け止め塗らず日傘もささずなんてありえない!」のわたしがゆったりのんびり日焼け止めを塗って簡単にお化粧をしても、30分ほど早く出かけることができました。

 

来月はお彼岸か……。お盆よりはお客さんが少ないし、分散するけど、タイヘンだなあ。分散するからこそ大変だったりもするしなあ……。

接待する側としては、一日のうちで分散して「いらっしゃい、ありがとうございました。次! いらっしゃい~次! よしお昼! 外回ってる家族のはどうすべき? もぐもぐもぐもぐ。片付けドタバタ。お菓子の補充! 飲み物残量確認! お湯はじゅうぶん沸いてる? いらっしゃい、ありがとうございました。次! おっとこのコップは下げなくちゃ! 次! わ~集団! もう一人いらっしゃった! ありがとうございました! 終わり!」のほうが、待ち疲れしないで済むし、気疲れを感じているヒマがないので、助かります。ただし次の日は、頭を使いたくありませんでした。

 

さあて、あとは片付けと、お供え物開封の儀だ! 楽しいぞ楽しいぞ!

 

一足先に開けた、梨(幸水)は、甘くてとてもおいしゅうございました。今年はすごく味がいいです。箱~♪♪♪