花実みっけ

だいすきフェイジョア!

管理人はだれだ? 問題。

庭では、縄張り争いが起こります。

いちばん敏感なのがハルハナなので、それはもう強烈に主張します。

これまで試したことは、

  • 分かった瞬間に悲鳴を上げる「やらないで!」「わたしの!」
  • 次のシーズンから鉢植えにする
  • 鉢はお引越しをする
  • 諦めて、手出しされた植物をゴミにする
  • 一段高くして、管理している人がいることを示す
  • 「水やり禁止」札を作り、エリアをロープで囲う

などです。

穏便でうまくいったのは、「水やり禁止」札とロープで囲う方法です。ほかはほぼ失敗しています。一時的にはうまくいっても、敵(小人さんズ)の水やりルートが変わるとわたしの植物にも水やりされますし、敵がヒマになったり(小人さんB)、花が咲いて見ごろを迎える時期になると、水やり小人さんAが現れます。

特に小人さんAには、いいとこどりされている感じがすご~~~くするので、大嫌いです。水やりはするけど、お花に虫(がいる印のフン)がついてようが、うどんこ病などの病気の兆候が見られようが、花びらが落ちてようが、直射日光が厳しかろうが、花にも葉っぱにも水をやるだけなのです。だから、ほんとのところ、小人さんAは、植物が好きなのではないと思っています。

「水やり禁止」札のすごいところは、「水やり禁止」と大きく書かれていることです。高齢者がメガネなしで見られる文字を書くことが大切です。「注意喚起といえば」で赤ペンを使いたくなるでしょうが、赤はダメです。すぐに色が落ちるでしょう(やってない)。青ペンはなかなかがんばりました。春にこの札を作り、2回、青ペンで書き直しました。3回目、8月前半、黒ペンにしました。青ペンだと、そろそろ上書きの必要が出てきたものですが、色が落ちる気配がありません。黒い太いペンがいいようです。その札を、所有を主張したい鉢や植物を取り囲むように支柱を打ち込んで、支柱にロープを渡したものに引っかけて筒状になるように止めれば、完成です。え? 紙は何をつかってるのって? 牛乳パックです。牛乳が入ってる面は白いし、防水加工もされているので、バッチリです。牛乳パック1個で2枚の札が作れます。ただ、多少カビが発生するようなので、それが気になる方はマメに取り換えなくてはいけないかもしれません。札(ロープ)の高さは、歩いていて自然に目に入る高さです。わたしが立てたのはだいたい腰の位置。低すぎると文字が読みにくいでしょうし、水やりにまったく支障がでない高さでは効果がありません。腰の位置だと、水やりに慣れるまで多少のジャマ感がありますが、抑止力になりますし、鉢との距離の取り方と、傾けたジョウロの戻し方をマスターしてしまえば、大した問題ではありません。ちなみにジョウロはロープの下から通します。上からだと、重くてやってられない。

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背後の白い線が「水やり禁止」札のかかってる紐

うまくいった方法2位は、「ゴミにする」。穏やかな日々が手に入ります。でもこれは、植物に感情移入するタイプの方にはできません。今春、どこぞで切られて打ち捨てられた開花中の大量のチューリップを見て、「かわいそう」と思った方にはムリでしょう。「来年の養分になるし」と思った方には可能でしょう。近しい関係の方からないがしろにされることや、イライラしている自分が好きな人にはおすすめしません。上機嫌な自分が好きな人には、可能かもしれません。そういう方法です。ただ、さすがにわたしでも、ユリ系では絶対にやりません。ユリ好きだから。開花したときの喜びがおおきいから。その辺の塩梅は、ご自分と相談なさってください。

 

こうしてハルハナが楽園を手に入れた一方で、今秋も被害者は生まれています。

どうやら、こぼれ種アスター小人さんBによって、鉢に寄せ植えしていたアリッサム小人さんAによって、抜かれてしまったようです。

かわいそ。

小人さんB、抜くか残しておくかの基準は、草取りしている時点で花(もしくは花らしきもの)がついているかどうか、の一点です。ですので、こぼれ種で芽吹いたばかりのアスターは抜かれますが、こぼれ種が育ち開花した千日紅は生きています。昨秋、千日紅が彩ったプランターは、冬にハボタンを植えてず~っと放置していたわけで、もしかしたらこぼれ種でハボタンも出ていたのかもしれません。わかりませんけど。でもそれらはすべて刈られました。ハボタンがあったなら、残しておいてほしかったなあ……。

アリッサムはなぜ抜かれてしまったのでしょうね? 伸び伸び伸びて、見栄えが悪かったのでしょうか? 足元を見て歩かないわたしは、直置き平鉢のどこのどれにアリッサムが植えてあったのかを知らないのです。同じアリッサムでも、数年前にわたしが丹精していて、階段状の鉢置きにあったときは、枯れるまで抜かれなかったので、鉢を置く高さも大事だと思います。使うことの多いものは使いやすい位置に! というでしょう? 面倒見てますよアピールに、「作業しやすい高さを選ぶ」というのは効果がありそうな気がします。ただ、その高さを出す道具自体も、そこそこ見られる状態でないとダメです。去年か一昨年の話ですが、古くて汚れてて歪んでいる階段状の鉢置きに鉢を並べたら、次の日にその鉢置きを取られちゃったことがあります。仕方ないので、放置されてた新品で大きい階段を組み立てたら、取られませんでした。わたしだったら、きれいなのをさらに横取りして、歪んでるのを返しちゃうけどなあ。わたしがサイズに合わせるタイプなので怒らないだけで、「せっかくあいつが組み立てたのを取るのは忍びない」派なのかもしれない。白いほう、だいぶぎゅうぎゅうで危なっかしかったし、持ち主(購入者)不明の階段を勝手に組み立てて使ってる負い目もあるしで、気にしないんだけど。

 

持ち主不明といえば、みなさん、使っていない状態の鉢やセルトレイ、バケツなどは、どのように保管していらっしゃるのでしょう? あ、いや、持ち主はわかってるんですよ、持ち主といいますか、購入者は。ええ、ただそれをちゃんと管理してほしいという話です。

わたしは、ひっくり返してどこぞに重ねて並べておきます。ですが、天地無用を遵守したい誰かがいるようで、気づくと落ち葉ウェルカム状態で山ほど鉢に入っています。そうなると、ぱっと見で使用中なのかの判断ができません。これが地味にストレス。もっとも、このだれかさん、枯れた植物の鉢を整理することもないので、「葉っぱと土が入ってる鉢」と「落ち葉だけがいっぱい入っている鉢」と、「その枯れ枝みたいなのから新芽が出ますよ鉢」と「わんさか生えてるけど本命はどれ? 鉢」と「雑草だけあるけど本命は枯れてる鉢」など、想像するに雑多な種類があります。ときどきわたしがいじくっても苦情が来ないので、本人も忘れているのでしょう。鉢は移動させず、毎年放置のキクの剪定を3鉢ほどやってみたところ、どういうわけか手入れを始めたとたんに所有権を思い出したのか、本来の管理人によって移動されました。でもその後の剪定とか水やりとか、しないのです。さっぱりわかりません。おもしろいことに、地植えにしている同じ種類のキクはのきなみ枯れました。どうも3年目あたりで難しくなるらしいのですが、一気に全滅とは解せません。「去年までハルハナちゃんはわたしたちをかわいがってくれてたのに!」という嘆きでしょうか。知りませんけど。とりあえずわたしの気を引きたければ、わたしにやさしくしてください(訳:切り花にできるようにまっすぐ伸びてよ)。

 

また別の話。

わたしが「野菜の種まきをする!」と名札付棒を、意味を持って畑に立たせておきました。つまり、「蒔くエリアはここからここまで」です。

畑の短い辺の端から端まで1畝作って、そこに2種類の種を蒔くつもりでした。毎年廃棄量すごいんですもの。今年は新型コロナで親戚もそうそう来ませんし、作っても捌けません。それから、1種類の本番は夏で、冬場は様子見のつもりのもあります。だから、2種類で1畝をわければいいと考えたのです。

そこに、親切な世話焼き小人さんAが現れまして、畑を機械でだーっと耕してくれました。そしてお出かけ。残ったわたしがそこに1列畝を立てました。

その数日後、「畝作っておいたぞ」と声がかかりました。ハテナ? 畝は1列ちゃんとエリア分けして立てたのに? と首を傾げつつ畑に行くと、名札棒が撤去されエリアは統一され、さらに追加で1畝たっていたのです。 

これがもし小人さんBの行いだったとしたら、「こーであーでそーだから1畝でよかったの! だから、使わないこっちはイチゴ用とかでいいよね!」で済んだでしょう。しかし小人さんA、「善意」が無にされるのが大嫌いなのです。先走ちゃった、という発想がないのです。仕方ないので、2畝にちょこっとずつ種を蒔いて、「時期をずらして蒔くからァ」などと嘯いておきました。この「嘯く」は「嘘を言う」という意味ではありません。時期をずらしてまくつもりはちゃんとあるので。

 

園芸や家庭菜園では、家族の無理解が大きな障害となりますが、こんな形の家族の無理解もあります。

以上、ハルハナのぼやきでした。

 

 

 

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