花実みっけ

だいすきフェイジョア!

手作り! ビニル温室

2021年、増えすぎたユリ関連鉢のために、ビニル温室を作りました。

なぜかというと、鉢が割れるからです。素焼きの鉢が、割れるからです。大事なことなので、何回でも言います。冬は素焼きの鉢が、割れるんです。

これまでに割れた素焼きの鉢は、もったいないので、粘土で細工してみましたが、あんまりうまくありませんでした。雨が当たると、溶けるようです。雨が当たり続けるのが良くないのでしょうか。とにかく、少しずつですが、溶けます。ハルハナの環境においては、冬も育てる植物に素焼きは向かないなと思っています。空っぽにして待機させてる鉢が割れた記憶がないので、中身(土)が入ってちゃいけないんですよきっと。

ですが、この結論に達したのが今月なので、今年も素焼き鉢が真冬も大活躍中です。しかも大量に。

素焼き鉢をずらっと並べているお宅に共通することに、台を組んで高いところに置いているという発見をしました。ただそれは、ハルハナの手に余ることなのでした。

なので、温室を作りましょう。

わたしにできた温室といえば、こんな感じです。

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2020年10月に作った温室もどき

発芽目的の温室です。小さいビニルポットが収まればよかったので、とても小さい温室です。使ったのは、虫除けネットをかけるための半円支柱(小)ですからね。ユリの大きい鉢は入りません。

そこで、竹を組んで、ビニルをかけることにしました。

骨を組んでから2週間くらいは、古いビニルハウスから剥がしたビニルをパッチワーク的に載せて、霜から守っていました。雨のたびに、水をじゃ~っと流さなくてはならず、地味に大変でした。足場が良くないところをさらに悪くするし、水冷たいし。

どんなビニルにしましょうか? 買わないでどうにかなりそうなのは、透明マルチです。小人さんBが買ったはいいけど出番の少ない透明マルチです。言えばくれる自信があります。でも、透明マルチは薄いので、不安です。小人さんBのビニルハウスのシートがほしいなあと思いましたが、そうすると返さなくちゃいけないのが面倒くさく感じられました。最近、「マイ園芸用品」が欲しいモードです。

思い出した折に、ホームセンターで購入してきました。

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厚さ0.1mmです。これよりも300円安かったほうは、0.05㎜でした。寒風の当たる場所にあるので、厚いほうがいいだろうと思い、300円高いほうを買いました。ビニルシートって、けっこういいお値段しますね……1000円超えるのかなあと思っていたら余裕で超えましたね。でも今検索したら、出てきた値段より300円くらい安かったです。

ハルハナの計測では、三角柱ビニルハウスの骨組みは、高さ150㎝、幅は400cmなのでした。買ったシートは、185㎝×500㎝。……うーん、わたしってば、つくづく算数が苦手ですねえ……っていうレベルでもないですね。どう考えても、幅400cmならこのシートを2つ買わなくちゃ足りないだろうが!

わたしには、「大事なことを決めたりしちゃいけない日」が存在します。その日に書類を書いたり、その日に大事なことを決めたり、その日に約束事をしたり、その日に素早い対応を求められてもダメな日があるのです。振り返って「なにをどう考えてその結論を出したのか」が分からない日が、わたしにさえ原因の見当がつかないつまらないミスが発生する日が、あるのです。早い話が、「わたしの中にわたしの思考の記憶が残らない日」です。行動の記憶はあります。買い物をした日は、どうやらそういう日だったようですね。これからは、紙に書いた設計図を持って、お買い物に行きます。そうすればお店の人にメモを見せて、「こういうのを作るにあたって、この材料がほしいんですけど」と持ち掛ければ、お客のミスに気付いてくれるかもしれません。幸運ならば。

 

さて、作業です。

わたしにはイメージはあっても、壊れにくいビニルハウスの作り方が分からないので、経験豊富な小人さんBを呼んで、手伝っ……9割5分くらい、やってもらいました。

まず、骨組みのうち、ビニルを破きそうな場所を養生します。捨てるか雑巾にするかのタオルとビニルを使って、カドをなくします。そこに、洗濯ばさみを使って留めつつビニルをうまいことまわして、……なんで半分とちょっと分しかないんだろうねえ? と首をかしげていたら、小人さんBがビニルハウスをかけ替えたときの残りのビニルを分けてくれました。でもそれは大きいので、切る必要があります。小人さんBと必要なサイズを計測したところ、高さ170cm×幅350cmでした。ふっふーん、おっかしいなあ、わたしが骨だけ組んで計ったときは、余裕を持ってで、150cm×400cmだったのになあ。まあとにかく大きいシートを切って、裏面はそれをかけて、きれいな表面はわたしが買ってきたシートをかけて、完成!

中身を見るときは、表のシートを外します。裾を上げるのと、洗濯ばさみを外すのとだったら、洗濯ばさみのほうがラクでしょうね。仮に木材をどかしてシートを持ち上げるとして、留めておく工夫はひとっつもしてません。洗濯ばさみを外してシートを落としたら、暖気は全部逃げるので、それが難点か?

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骨組みが100パーセントハルハナクオリティなので、基本的には不格好です。これでも小人さんBに「長すぎ」と言われた部分は切りました。あと、上部の横棒が、小人さんBの手により、まっすぐになりました。ハルハナが作った、なだらかな丘あり谷ありが、どうしてまっすぐになったのか、マジで、不思議です。見てたけど、なんにもわからなかった……。いつのまに20cmも上がってたの……それが一番不思議ですよ……。

わたしの目論見では30分のはずでしたが、実際には3時間くらいかかりました。小人さんBは、こういうの、凝るタイプです。ハルハナは「なんでも簡単! (壊れるの前提で)直すのも簡単! バラすのも簡単!」が信条ですが、小人さんBは「丈夫で美しい!」派なのです。「丈夫で美しい」のは、たいていバラすのも簡単なのでした。バラせれば直せるので、文句なし! 小人さんBとハルハナの完成予想図は共有されているのですが、そこに至るまでの道筋にある「やり方のちょっとした違い」がお互いの行動に「ちょっとしたズレ」を生み、お互いに「良かれと思って」した行動で「そうじゃない!」となるので、やたら時間がかかるのです。しかしまあ今回に関して一番無駄に時間を食ったのは、「使い古してチクチクするタオル」を「そんないいもの使ってもったいない」と言われたときでしょう。「これはもう、雑巾にするか捨てるかの場所から持ってきたものなんだから、使っていいの!」で押し切りましたが、3回は繰り返しました。チクチクタオルを雑巾にすると、あっという間に傷みます。雑巾を縫う労力と糸代と排水溝掃除の手間をかけるよりは、こういうので使って用が済んだら燃えるゴミのほうが、なんぼかラクです。

さて、完成した2021~2022年冬温室。この形なので、雪はどうということなく済む気がします。問題は、強風です。どうなることやら。作業がけっこう大変だったので、来年は大きいビニルハウスにどうにか同居させてもらえる鉢の数にしたいです。フタケタにならなければ、大丈夫だと踏んでいます。

っていうかですね! ハルハナはですね! 冬を考えるとめんどくせーなーと、ずいぶん前に思ったので、暑い間に、物置と化していた一部分を片付けていたのですよ、ビニルハウスじゃないところを! そこは柱と屋根だけがある「軒下」みたいな場所なので、鉢が割れる心配もないだろうし、もし割れたら風よけのシートをくっつければOKだと考えて、片付けたのですよ! そしたらその空間を小人さんAがしれっと物置にしてくれましてですね! おもしろくないですね。腹立たしいですね。そういえば、だいぶ前に整理したタンスの上には、小人さんA対策で、空箱を棚の上に置いています。とにかく物を「置ける」場所を作ってはいけないのです。7割収納なんてしてたら、良くて9.5割収納になるのです。だいたい13割収納になるのです。あふれてる! 邪魔! 一周回って全部家本来の壁になったら物が増えないんじゃないかと思ってるんですけど、どうなんでしょうね。

今回作った温室の奥(冷たい風が吹いてくる方角から見て、奥)にフェイジョア(実生巨大鉢)があるので、フェイジョアは去年よりも寒くないかもしれません。今年も葉がいっぱい落ちるのでしょうか。11月以降、肥料はやってません!