今年から、完全に、「イチゴアドバイザー」が、いなくなってしまいました。
4月の終わりから5月の頭にかけて、少量ずつご近所におすそ分けしたときに、「アドバイザーがいないから……」と口にしていましたが、ここにきてアドバイザーに頼り切っていたことがあるのを発見しました。
それは!
今日を以て、イチゴの収穫を終わりにする
という決断です。
これまでのハルハナは、毎年毎年、
「ハウスはもう終わりでいいか?」と問う小人さんBに対して、
「イチゴの実がまだついてるから、もうちょっと!」と、数日ゴネていました。
ゴネるといっても、小人さんBがハウスでキュウリを育てたいのは知っていましたので、短ければ1日のみ、長くても1週間以内に「うん」とうなずいていました。何月何日でいうと、おそらく、5月20日頃でしょう。自信ないけど。
この「うん」が、どれほど不承不承のものであったのか、昨年までは自覚がありませんでした。わたしも、小人さんBが作ったキュウリを食べるしね。
今年は、ハウスで育てるのはイチゴのみとなっているので、いつまででも育てられます。露地イチゴは、ふしぎなことに、ある日を境にぱたっと収穫できなくなるので、なんとなく「来年のために」と気持ちが切り替わります。
5月25日ごろでしたかね……ハウスイチゴが急に、傷むスピードが速くなったんです。
「明日でいいや」が、通用しません。
虫食い部分が、すっかりぐじゅぐじゅになってしまうんです。
4月12日に撮影した虫食いイチゴ(写真)は、イチゴの輪郭がきっちりしていますが、5月下旬に同じように虫食い被害に遭ったイチゴは、スライムみたいな感触でした。
無傷に見えるイチゴでも、さわるとぶにゅっとする感覚があります。ケガの治りかけで、薄い皮膚の状態。しかもその薄い皮膚が本当に薄くて頼りない感じ。
かじられて傷んだイチゴの写真を撮ってみましたが、ごく普通のおいしいイチゴに見えちゃう! 葉にぐじゅぐじゅ果汁と果肉がついているので、それをヒントに想像して下さい。
こうなってしまったイチゴと同時期のイチゴは、イチゴを食べているはずなのに、イチゴのおいしさが感じられません。イチゴの形をした水を食べているようです。
おいしくない! 食べれば食べるほど、不満が募る!
去年までは「まだおいしいイチゴがとれてるのに、苗を掘っちゃうなんてもったいない」と思いつつ、小人さんBの「イチゴを終わりにしてほしい」にうなずいていました。まだイチゴがとれると思っていたし、そのイチゴはイチゴの形をしているので、わたしが食べたいイチゴだと思っていました。
2023年5月31日の段階で、収穫量だけなら、4月14日のこの写真の7割程度ですが、1粒食べると、気分がもやっとしてしまうのです。もやっとするんじゃ、育ててる意味がない。
小人さんBが「キュウリを育てたい」というのは心からのことだったのでしょうが、きっと、おいしいイチゴは5月下旬にはもう取れないということを、知っていたのでしょうね。
6月でもハウスイチゴは収穫できるでしょう。でもそれは、イチゴの形をした、イチゴの味のしない、イチゴもどきなのです。
2023年5月下旬、「もったいない」「まだ花がある」精神でイチゴ苗を生かし続けていましたが、ハウスが灼熱地獄と化す前に、あるいは梅雨で蒸し風呂と化す前に、一度、ハウス内の土をきれいにするのが最適解であることを学びました。
イチゴを抜いたら、なにを植え付けようかな。ほったらかしにすると不毛地帯になるようなので、10月か11月までの間、暑さに強そうななにかを植えておくことにします。
2024年は、6割~7割がイチゴエリア、残りをオカヒジキエリアにしようかな。
こんなところで小人さんBの不在による影響があるとは、まるで思っていませんでした。
小人さんBが植え付けていったころのイチゴはこう↓で、
ハルハナが「もうおいしくない!」と悲しみの叫びをした6月1日は、こう↓です。
ずいぶん大きくなりましたね。
最後に収穫したイチゴは、仏壇にあげて、「2023年のイチゴは、これで終わりにします」と報告しました。
ちなみに、5月31日に、隠れてたのを発見されハルハナの餌食になった露地イチゴは、果肉こそしっかりした固さを保っていましたが、すっぱくてすっぱくて、梅干しの顔になってしまいました。
結論:
わたしのイチゴは、ハウスも露地も、5月20日あたりを境に、食べるのをやめるのが吉。