昨シーズンは発芽しておらず、寒さの心配をまったくしていなかったラナンキュラスですが、適期に植えた2020~2021年の冬は、寒さ対策の必要があるようです。
この記事を書くにあたり、球根のパッケージにあった説明書きを引っ張り出しましたが、冬越しのことは何も書いてありませんでした。
2020年の暮れから、葉に元気がなくなったり、茶色くなったりで、多少の不安を覚える要素はありました。元気がないのはともかく、茶色いのはもうだめだろうと、一度、整理しました。それでも元気にならないばかりか、徐々に「解けかけたシャーベット……」と思うような質感の茎になりました。
それでもぽ~っとしているところのあるわたしは「寒いからかなあ、心配だなあ」どまりで、どうこうしようという気がありませんでした。
ある日、ツイッターで、ラナンキュラスが心配だとつぶやいている方がいました。わたしだけじゃなかった! と、そこでようやく「冬対策をする」ということを思い出しました。この時点の天気予報で、関東地方平野部でも、一月の中旬に雪マークがついていました。ここに間に合わないと、どうなるか、いよいよわかりません。
地植えの冬対策といえば、イチゴの経験しかありません。ワラまたはマルチ、寒冷紗のトンネルです。ワラを敷く……のは、ワラを切るのが大変だから却下。マルチは芽の出方からして現実的じゃない。残る方法は寒冷紗です。ホントは農業用ハウスのビニルを使いたかったのですが、十分な大きさのものがないので、できませんでした。
イチゴの冬対策はコチラ。
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昨年12月のイチゴの冬支度の時点で、「支柱が土に刺さらない!」と悲鳴を上げていたので、今回はあらかじめ穴をあけておくことにしました。まっすぐな支柱と、木槌を用意して、トンカントンカン……と、刺さればよかったんですけどね……これが刺さらなかったんだなあ…………。地面が凍っているのか、毎朝観察するのでしっかりすっかり踏み固めてしまったのか、数センチで詰まりました。
それを遠くから見ていた小人さんAが、「×××を取ってくるから待ってろ」と言いました。持ってきたのは、支柱穴あけ機です。先端がネジのようになった、T字型の道具です。そういう便利な道具置き場を決めてくれるとありがたいんだけどな……。
昨今の外出自粛で小人さんAはとってもヒマなので、グリグリグリと穴を開けてくれました。それでも日陰の部分は固くて、難儀しましたが、イチゴのときのように、「びよん」と抜けたり「ぱたん」と倒れたりすることは、一度もありませんでした。
それから、これまた小人さんAが年末というには少し早い時期に一生懸命作っていた、もみがら灰(黒)をかけて、太陽光を集める工夫をしました。肥料効果もあるようですが、「液肥もやれよ」ということなので、花に関する効果は薄いようです。
ちなみにわざわざ「黒」などと書いたのは、失敗して白くなった灰があったからです。その失敗作は、記憶が正しければ、ラナンキュラスやアネモネが発芽し始めたころに「虫よけだぞ」と言うので撒きました。今思えば、体よく失敗作の処分地にされた気がしないでもないです。虫は出てないけど、それが灰の効果なのか、時期的な要因なのか、判断はしかねます。でも、少し離れたところに植えてあるチンゲンサイには青虫がいて、収穫ついでに駆除したなあ……。
ラナンキュラスのところだけではなく、球根エリア全部に撒きました。ただし、寒冷紗は一部チューリップには掛けません。チューリップは寒さには強い……のではなく、植えた区画の関係です。ダッチアイリスも、冬越しは特にいらないと思う……。
全作業に小一時間かかりました。
なぜ竹棒が必要なのか、ハルハナは理解していません。小人さんAが置きました。面倒くさいので、言いなりにしました。
そういえば、ハルハナからイチゴに関するエネルギーをごっそり奪った2020年冬のイチゴ畑にも、謎の棒というか板がありました。これをやったのは、小人さんB。したがって、なにがしかの大事なお役目があるのは確定です。なんだろう? 寒冷紗が飛ぶのをわたしが問題視しないため、わからないんでしょうか。冷気は下からだから……(今年はイチゴの葉も例年より茶色いんだよなと思っている間)……きっとそういうことなんでしょう。
裾をちゃんと処理したほうが、植物のためかもしれません。ハルハナはまだ植物への愛が足りない、愛が。