花実みっけ

だいすきフェイジョア!

「任せる」とは?

今日のブログのスタートは、上掲のツイートです。

朝、黒いビニルポットに入ってた小苗パセリの植え替えを、小人さんAに頼まれました。店頭でのサービス品であり、本人が望んで買ったり譲り受けてきたものではなかったので、「いいよ~」と引き受けました。さて、どうしたものか。

ハルハナがブログを開設する前に育てていたパセリは、深さはあるけど狭い鉢で、おしゃれでした。地植えに比べて大きくならず、小さなビニルハウスに入れていても、冬越しは冬の間じゅう不安であったことを覚えています。見た目は気に入っていましたが、需要に供給が追い付かない期間が長かったと思います。点数にするなら、55点くらい。

地植え=昨冬のパセリときたら、霜でやられて、痛々しい姿かつ食べられない状態でした。食べるためにパセリの森をパセリの林にすると次にはパセリの木になり、パセリの木は枯れてしまうと思われたので、あんまり食べませんでした。盛りのシーズンには大きくなりすぎて、おいしさ食べやすさを考えない家族が食卓に出すパセリが剛毛ならぬ剛葉のうえに風味もなくテンションダダ下がりでした。70点くらい。

わたしの主な懸念は、これから冬に向かう季節に、葉が5枚かそこらのパセリを地植えにして、果たして冬が越せるのだろうかということです。そこで、鉢植えにすることにしました。鉢。パセリは深鉢一択です。つまり、ユリさんたちと同じ鉢! 鉢はユリのためにとっておきたいぞ大問題だ!

でも大丈夫です。このパセリは小人さんAの持ってきたものなので、ハルハナ勝手ルールで小人さんAの鉢を使えます。今春、小人さんAに押し付けられたツリガネソウの鉢が3つとも空いているので、それにしよう! 小人さんBは「好きに使え」とハルハナが鉢でもカマでも肥料でも支柱でもネットでも使うのを許してくれていますが(とはいえ、使う前に、わたしが使うことで小人さんBの計画に支障が出ないかどうか尋ねています)、わたしが使うと小人さんAが「あれは使っていいもの」と認識するようなので、小人さんA由来のを小人さんBの管理のものに入れるのはやめました。小人さんAが自分のものと認識すると、本人以外には使用中なのか遊んでる物なのかまったくわからなくなるのと、家族の愚痴は全部わたしに来るので、予防策です。小人さんAは、片付けると見えなくなっちゃう人なので、片付けた鉢は案の定片付けた場所にありました。何言ってるかわからないって? わたしもよくわかってないから大丈夫です。邪魔にならないように置いてあるものは邪魔じゃないから見えない、という感じでしょうかね。それと、同一種類のものが一か所にまとめて置いてあることに不安を抱くようで、ビニルポットだの園芸ハサミだのハシゴだの空の鉢だの、あちこちに置いてあります。それでよく探し物をしています。ハルハナの「草取りしてたらカマ見失っちゃった!」なんて、滅多にないからかわいいものですよ。

脇道にそれました。鉢植えにすると決めたところで小人さんAと遭遇しましたので、経過を報告。

 

ハルハナ「鉢植えにするのがいいと思うんだけど、それでいい?」

小人さんA「まかせるよ」

 

  ほしいわけではなかったサービス品 + 任せる

→ あっ、そう。もうパセリに興味ないのね。じゃあわたしの好きにするわ。

実際問題として、パセリを使う料理をするのはわたしくらいで、あと摘んで水で洗って彩りに使うのが一人いる程度です。そしてその一人は小人さんAではありません。つまりこの時点で「このパセリはわたしのもの」と認識しました。トマト嫌いのハルハナ、思春期のお弁当が地味だったコンプレックスが今になって発動し、飾りにできる緑色が大好きです。わたしが植え替えて、わたしが水やりして、冬越しもわたしがして、わたしが適宜肥料をやって、わたしが食べて食べさせて、わたしが……。

堆肥山の土と畑の土と灰の3種を混ぜて、6号だか7号だかの鉢に植え替えて、水をやって、明るい日影に置きました。この日はこれでおしまい。

 

あくる日。

小人さんAが何やらぼそぼそしゃべった後に言いました。

「パセリに肥料やろうか?」

ハルハナは思いました。関心があるなら自分で植え替えて自分で面倒見ろよ、と。春の花や菊と同じです。パセリは買ったものではないけど、買ってくるのは大好き、面倒見るのはイヤ、見た目が良い季節になると水やりだけ一生懸命やって、花がらはとらず、汚らしくなってきたら興味の対象外! 最近は肥料作りを覚えたから、それを使いたくて仕方がないんでしょう!

そもそも肥料を使ってほしいなら植え替えを頼んだ時点で、「これを使って」と一言添えれば済んだのです。「わかった、そうする」と言って、たぶん堆肥山を掘らなかったことでしょう。草取りの成果と木の剪定の成果と落ち葉掃きの成果etc.と、わたしの「めんどくせえ」と「良かれと思って入れる米ぬか」と、たぶん小人さんBもなんかやってるのと、微生物の成果の足し合わさったものが「堆肥山」です。したがって、成分などは不明。ほんとに栄養豊富かもアヤシイですが、スコップに必ずミミズなどの生き物がいるので、たぶん栄養豊富でしょう、たぶん。栄養が多すぎると根っこを張らない、といつかどこかで実感していたので、ハルハナは腹の底で文句をぶちぶち並べたてつつ言いました。

腐葉土入れたからだいじょうぶ」

 

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小人さんAの「任せる」って、なんだろう?

 

そういえばだいぶ前にも同じようなことがありました。ハルハナがもろに影響を食らった件は覚えています。あれはこの家で唯一まともに動くわたしの自転車がパンクしたときのことです。「パンクしちゃった、直せる?」と尋ねたとき、小人さんAは「修理は任せるよ」と言いました。任せるも何も、わたしの自転車だし、小人さんズに直せないならプロに頼むだけだし電話ならわたしもかけられるし、変な言い方、と思いました。パンクを直せるのは小人さんBもなので、小人さんBに「パンクしちゃった」と言ったら、虫ピンだろう、と虫ピンを交換してくれました。翌朝、タイヤは指で簡単につぶせました。そういえば自転車屋さんは、自転車屋さんから歩いて数分のお店でハルハナが買い物をしている間にパンクを直してくれたから、そんなに大変じゃないのかもしれない、自転車を乗り回してた頃に作業は何回も見てるし、バケツと水と雑巾とパッチとハンマーがあれば直せるはずだと思ったので、YouTubeで自転車のパンクの直し方を見ました。しかし動画を見て、あれはプロの経験がなせる早業で、ハルハナのがさつさと忍耐力の手には負えないとわかりました。「自転車屋さんの電話番号どこだっけ?」と言いつつ電話帳を繰っていたタイミングで、「任せるよ=この件にはノータッチ」のはずの小人さんAが「直してやる」と言い出しました。そう、つまり小人さんAの「任せるよ」は、「今はやりたくない」「今はかんがえたくない」という点の言葉なのです。数日待っても直し始める気配がなかったので、パンク修理はプロを頼りました。