花実みっけ

だいすきフェイジョア!

クリスマスローズの「花」

ご存じの方も多いことでしょう。

クリスマスローズの「花」だと思われている部分は、「ガク」です。

ハルハナも、知識だけはありました。そして、これまたご存じのとおり、クリスマスローズはうつむき加減に花開きます。しゃがみこんで愛でるか、鉢植えにしたクリスマスローズを高い位置に置くかしないと、「花」を見る機会はやってきません。あとは、わたしのように、切り花にして愛でるとか。

花が終わり次第、クリスマスローズを植替えようと思っています。株を弱くしたくないのと、「切れない・もったいない・だってまだかわいい!」の家族に口出しさせないために、さっそく花を切って、花瓶に入れました。その時に撮影した、きちんと花のときのクリスマスローズが、こちらです。(3月1日撮影)

この状態だと、おしべとピンク色のガクで、どこをどう見ても、お花です。本当の花びらは、この写真では、ほとんど見えていません。おしべの根本にある、緑色っぽい「▼」が、花びらですが、それを狙って撮影してたわけではないので、分かりにくいことこの上ない。

とにかく、緑色っぽい「▼」が、花びらなんです。そして、おしべも花びらも落ちた、同じクリスマスローズが、これ。(3月9日撮影)

わたしは夕食後にこの花瓶を見て、こう思いました。

「なにこれ。花?」

「花感が、ない!」

この花瓶のメインはまだクリスマスローズのつもりでした。でも、なんだかむなしさが漂うのです。花瓶を作っているときは気になりませんでしたが、家の中で、人工的な明りの下で見ると、このクリスマスローズだけ、「後」感がものすごく漂うのです。

 

なるほど、ガクだったんだ。

 

クリスマスローズは、いつ花茎を切るかで、話題になることが多い植物です。

立って見てる分には、この状態でも花だと受け止められるでしょう。切り花にして初めて、この状態を「花後」だとはっきり認識しました。

この2枚の写真を見比べて、来年のためにも、株本体の元気のためにも、花粉が落ちたらさっさと切ってしまおうと、踏ん切りがつきました。

 

余談ですが、「日中のこの段階で気づいとけよ」と思いました。コブシとスイセンナズナを加えていた日中の時点で、おしべも花びらもすべて取れていたのです。

残念ながら、気づいたのは夜なので、クリスマスローズの「ガク」を、指でちょんと角度を変えて、まあまあかわいらしく見えるように変身させました。横顔なら、ガクでも、アリ!ということで。