ある晩、ハルハナは思ったのです。「カラフル」とは、いったいなんだろうか、と。
灰色のほこりをじっくり観察すると、様々な色の糸くずで構成されているそうです。つまり、カラフルは灰色になる。
いいえ、違います、これは考えたい「カラフル」ではありません。花の種類を問わず、見たときに「わあ、素敵!」とテンションが上がる色彩について考えたいのです。
先日アップした記事「スカシユリ写真館」では、5色のスカシユリの写真を載せました。記事をアップした翌日、データをだら~っと眺めていたら、見栄えのする写真を見つけました。
ピンクはありませんが、これは「カラフル」だと思いました。「映え」!
童謡、「チューリップ」でうたわれている、あかしろきいろの三色がそろっています。なるほど? そうそう、いちいち「緑」を書きませんが、この記事で、緑は常に存在しているのです。
赤いスカシユリの鉢を玄関先に移動させてから、屋内から見るユリがどうにも「アゲ!」にならなかったのです。赤、だいじ。
かといって、赤がある玄関先のスカシユリの鉢を見ての「アゲ!」度が上掲の写真並みかというと、60パーセントくらいにしかなりませんでした。
そしてこれは、今年せっせせっせと作っている「お花畑」の写真です。
まずは、黄色と紫とオレンジ。
これはこれで、悪くはないんですけどね。スターチスの紫があるとないでは、全然違いますからね。
角度を変えて、黄色と紫とオレンジに加え、赤系が入った写真。
どちらが楽しくなるかと問われたら、ジニアの赤(とピンク)が加わった2枚目です。
ほら、ここでも「赤」が出てきた。赤、だいじ。
そういえば今春遊んだ「花瓶」での一番のお気に入りはコレでした。
これは「緑」を加えたら「これだ!」となったので、この場合は「緑」がだいじだったかもしれない。色は、赤と紫(奥に明るいピンクもある)。
チューリップとムスカリの寄せ植えで、推されてたからやった組み合わせ。
ほら、また「紫と赤と緑」。でも「カラフル」かと問われたら、「そうかな?」と言うと思う。
子どものころに好きだった色の組み合わせは、「黄色と緑」です。で、だ。振り返るに、この一角、あんまり好きじゃなかったよね、わたし。おもしろいと思ってなかった。単調だなって、思ってた。断っておきますが、チューリップがきれいとか美しいとか、そういう観点はまた別ですよ。
学校で配られた両面色紙(?)、緑と黄色があれば、間違いなくそれを選んで後ろの席に回していました。一番後ろの席だったときは、それが回ってきたらラッキー! でした。ほかの組み合わせは、「青とオレンジ」と……なにがあったか忘れました。青とオレンジを覚えている理由は明確で、この組み合わせがダントツでイヤだったからです。ひっくりかえしたり折ったりするたびに、目がやられる組み合わせで、イヤでした。それなのに、それを選んでいると見受けられるクラスメイトも多く、子ども心に不思議でした。まれにそれを使うしかなかったとき、思いっきり顔に出てたらしくて、自分のと変えてくれる子もいました。インターネットでちょちょいと検索をできる世の中になり、ようやく「青とオレンジ」が補色の組み合わせであることを知りました。見る人が見れば、いい組み合わせなのですね。そういえば、ハルハナの服にも小物にも、オレンジが入ったことがありません(たぶん)。ふーん? オレンジ、似合わないと思ってるんだな? 青は、似合うのと似合わないのがあります。引き立てる青と、わたしを病人にする青があって、青は難しい色です。わたしが好きな補色の組み合わせは「緑と赤」です。赤のインナー緑のアウター、赤のトップス緑のスカート! なるほど、わたしにも補色を使うセンスはあるようです。……ときどき自分のと変えてくれる子がいた色紙、「かわいそうだから交換してくれてた」のではなく、あるいはWin-Winの関係だったのかもしれませんね。
それはさておき、実物であまり心躍らなくても、サムネイルに指定するときは、黄色い花を選びがちな気がします。黄色が目に飛び込んでくるからです。それに、ぱっと見た瞬間、明るい気分になるしね。
しばらくヘッダー(?)にしている画像の元が、たぶんこれ(似たのがもう1枚あったから、「これ」と断言はできない)。
黄色いラナンキュラスを入れるべくがんばって調整した記憶があるので、これに関しては、黄色がポイント。黄色がないと、暗い印象になってしまったのでした。
まとめ
「カラフル」=葉の緑と、赤ともう2色で織りなす密集