大量に収穫できたジェミニも、終わりが見えてきました。11月6日午後の時点で、木に残るのは、10個以下になったと思います。
今年のジェミニはおいしいです。いっぱいあったほうがおいしく熟すのか、追熟のためにせんべい缶に入れてるのがいいのか、昨年よりかなりおいしいです。缶に入れてふたをしていると、中に敷いている新聞紙が湿り、ついにはふたに水滴がつきます。ふたの上に、袋に入れた食べごろフェイジョアを載せているのですが、来年はひっくり返したふたの上に食べごろフェイジョアを載せて、缶に隙間をあけることにしようかしら?
あんまりたくさん取れたので、ジェミニは、小人さんAとわたしがテキトーにおすそ分けをしています。小人さんAがだま~って持って行ったときは、必ずしも食べごろの状態ではなかったのですが、……まっ、小人さんAの人間関係だから、知ったこっちゃありません。本心は、おいしいフェイジョアを食べておいしくないと言われるならまだしも、おいしくないフェイジョアを食べておいしくないと思われたら不本意なので、悔しくて悲しいです。
ハルハナ手ずから選んだフェイジョアを食べた人の感想は、「珍味」でした。
ちんみ。マグロのことかな?
珍味は一般的においしいもののことですが、おいしかったらおいしいかったと伝えるのが人間なので、たぶん、「食べなれない味で、悪くもなかったけど、おいしいとは言えない」というところでしょう。ハルハナが「珍味」と言うときは、「まずくはないけどわたし好みでもない」でしょうね。
そして、11月5日から、ようやく! 実生巨大鉢フェイジョアが自然落果を始めました。11月6日時点で、6個が落ちました。第一弾は10月26日だった(はず)のですが、これは記憶が正しければ、うっかりしたハルハナが、木に頭突きをかましたから落ちた……のです……。
その記念すべき1個目の頭突きフェイジョアさん、食べごろの見極めが極めて難しいものでした。
みなさんご存じの通り、フェイジョアはふつう、「香りがしてきたら」食べごろです。しかしこの実生巨大鉢フェイジョア、香りません!
まったく! これっぽっちも!
5日経っても7日経っても香らず、9日目にも香らず、しかし、明らかに、微妙にやわらかくなったのがわかったので、食べごろと判断し、切りました。
ちょっとだけ傷んでないかい?
まあいいや。切ると香りがものすごかったです。食べると、酸味が強かったです。
なんだか酸味以外の濃い味もすると思いつつ食べ終えました。しばらくすると、口の周りがベタつくような気がしてきました。ジャムをすくったスプーンをなめた後のような、ベタつきです。
ジェミニにしろ美人鉢フェイジョアにしろ、いただきもののフェイジョアにしろ、ジャムのような印象を持ったことはありませんでした。だから、これは間違いなく、実生巨大鉢フェイジョアの個性なのでしょう。
うちにある木のなかでは落果が遅く、食べごろがわかりにくく、ちょっとすっぱくて、ジャムのような濃い甘さがある。
難しい実がつくので、生食には向かないかもしれませんが、アレンジしてこ~、うまいこと……ジェミニがずいぶんおいしい実だってわかったし……ねえ?
さて、アレンジですよ。
インターネットの海で泳いでいたら、フェイジョアの皮と砂糖と水で、炭酸ジュースが作れることを知りました。わたし、お酒は飲まないので、フェイジョア酒はしません。
中身は普通に食べて、使うのは皮だけでいいそうです。衛生面から、さすがに舐めたスプーンでくりぬいた皮を使う気にはならなかったので、ゼリーだけすくってデザートに出しました。この「くりぬいたフェイジョアゼリー」、フェイジョアを食べている満足感がまるでなく、つまらなかったことを書いておきます。
食べやすいけど!
満足感がない!
果汁がだいぶ落ちちゃうからかな?
ジュースのほうは、これで3日くらい待てばいいそうです。ほんとに炭酸になるのか?
昨日仕込んだので、8日か9日に飲みます。
ああ、こわい!
楽しみだけど、こわい!
この飲み物を発見したときの検索ワードは、「フェイジョア アレンジ」でした。
おいしくっても、まずくっても、何かを書きます。
「香りをかいで(飲むのを)やめた」の可能性もありますが、なにかは書きます。
お楽しみに!